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2024/07/29

断熱等級とは?省エネで快適な家づくりに欠かせない基礎知識

#column 

断熱等級とは

断熱等級とは住宅の断熱性能を示す指標です。

品確法(住宅の品質確保の促進などに関する法律)によって2000年に定められ年々変化しております。

その断熱性能等級は現在7段階に分けられます。耐震等級

断熱等級は数字が大きければ大きいほど、断熱性能が高いことを表しています。

内容としては2022年3月までは4が最高等級でしたが、2022年4月に等級5、10月に等級6(HEAT20 G2レベル)と7(HEAT20 G3)が追加されました。

また、2025年以降新築する住宅では断熱等級4以上、2030年には等級5以上の義務化が決まっています。

 

ZEHとは?

「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で使うエネルギー≦創るエネルギーになる住宅のことです。

エネルギー削減、省エネ化のために国が定めた施策です。

 

HEAT20とは?

「一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」のことです。

HEAT20が提案する新しい断熱基準の総称「断熱グレード(住宅外皮水準)G1・G2・G3」があります。

HEAT20 G2・・・室温が概ね13℃を下回らない

HEAT20 G3・・・室温が概ね15℃を下回らない

 

断熱等級を高くするメリット

室内環境が快適になる

外気の影響を受けにくいため、冬は暖かく、夏は涼しく過ごしやすくなります。

冬は最低気温が13~15℃に保たれるなどエアコンの効きがよくなります。

 

光熱費の削減

室内環境を一定に保ちやすくなるため、エアコンの効きがよくなり設定温度を弱くしても十分に快適さを感じれらるようになります。

その結果、節電・節約につながります。断熱材により初期コストはかかりますが、毎月の光熱費を抑えられます

昨今の地球温暖化による猛暑日の増加、電気代やガス代の値上がりを受けて、光熱費がかからない家にすることが求められています。

 

健康改善の期待

室内の気温・湿度を快適に均一に整えやすくなるため、結露が発生しにくくなります。そのことでダニやカビの繁殖が抑えられ

手足の冷えだけでなく気管支喘息・アレルギー性皮膚炎等の症状が改善される期待があります。

また温度を一定に保ちやすくなることから、ヒートショックのリスクを抑えられます。

ヒートショックとは、主に部屋ごとの気温差で血圧や脈拍が急激に変動することで起こる心臓や血管の疾患です。冬場の脱衣所や浴槽内での発生が多くなります。

高断熱化により、ヒートショック原因となる部屋ごとの気温差を緩和できます。

 

補助金を受けられる

住宅を建てる際、断熱対策を施すことで補助金を受けられます。それは、都道府県・市町村によって違いがあります。

これは国が進める「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みの一環で、省エネ対策された住宅が対象です。

 

建物の耐久性の向上

断熱材が適切に施されていると、構造部分が外気の影響を受けにくくなります。

そうすると、温度や湿度変化による負荷が減少し、長期的にみるとメンテナンスコストが削減可能です。

 

注意点

 

等級を上げると費用もかかる

耐熱等級が高くなるにつれて必要な断熱材の種類や量、厚さなどが変化するので必要費用も自然と増えます。

しかし、断熱等級を上げることで、光熱費が節約できたり、補助金を受けられる場合があるので日々の出費を抑えられる効果があります。

初期費用にとらわれずに検討することが大切です。

 

換気システムが必要なのでは?

よく空気がこもりやすいと思われる方がいらっしゃいますが

今の住宅には換気システムが義務付けられているので、換気口の定期的な掃除などメンテナンスをしていれば問題はないといえます。

 

 

断熱等級6を推奨します

 

ハコラボでは断熱等級6を推奨しております。

 

断熱等級にかかる費用と何年その家に住まれるかということ等、施主様の生活背景に合った費用対効果を考慮してご提案しております。

そのため断熱等級7は過多な設備となる場合が多いです。

 

また今後、2030年には断熱等級5が最低基準になります。

年々に猛暑となる夏等、変化する気候に左右されない快適な生活環境を実現するために

将来的な資産価値を考えると断熱等級6(「HEAT20」G2レベル)の家を建築することを検討しましょう。

 

さて、今回は断熱等級について、等級を上げることのメリット・注意点を述べさせていただきました。

快適な住居環境を整えるために必要な知識をこれから一緒につけていきましょう。

ハコラボでは施主様自身に十分に知識をつけていただいてから、家を建てることを推奨しております。

 

断熱等級についてもっと知りたい、その他住居に関するご相談がございましたら、hacoLabにお気軽にお問い合わせください。