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住宅の省エネ化や光熱費の高騰を受けて、「太陽光パネルをつけようかな」と検討される方が年々増えています。
国の方針としても自家消費が推奨されており、自分たちの電気は自分たちでつくることがこれからのスタンダードになりつつあります。
太陽光をのせることは2025年度の補助金制度、GX志向型住宅にも必須の条件です。
とはいえ、太陽光パネルを導入すれば必ずお得になるかといえば、必ずしもそうとは限りません。損するとまではいきませんが、向いていない人はいます。
今回は、太陽光パネルを賢く活用するための4つのポイントと注意点をまとめました。
自分たちの”電力消費量”を知る
まず最初に大切なのは電気代ではなく電力使用量(WhやkWh)を知ることです。
多くの家庭では、毎月の電気料金は意識していても、「自分たちがどれくらい電力を使っているか」までは把握していないことが多いもの。
家族でどれくらいの電力を消費しているのかを把握することで、必要な太陽光パネルの容量の目安が見えてきます。
例えば、一般的な家庭では4〜5kWの太陽光パネルを載せていれば、十分に発電量をまかなえると言われています。
ただし、家族構成や生活スタイルによって必要な電力量は異なります。
まずは現在の電力使用量を年間ベースで確認してみることが第一歩です。
電気を”使う時間帯”を意識する
太陽光発電が行われるのは太陽が出ている時間帯だけです。
つまり、昼間にどれだけ自家消費できるかがカギになります。
冷蔵庫のように24時間稼働が必要な家電もありますが、洗濯機や食洗機、エアコンなどは使用時間を工夫することで、発電した電気をより無駄なく活用できます。
例えば、タイマー機能を活用して昼間に洗濯機を回すようにするなど、家電の使い方を工夫することで節電効果が高まります。
また電力会社の料金プランによって電気代が異なることもあります。
そうした情報も併せて確認し、効率的な運用を心がけましょう。

屋根の向きと角度をチェック
意外と見落とされがちなのが、屋根の向きと角度です。
太陽は東から昇って西へ沈みますので、屋根が北向きの場合は日照時間が少なく、発電効率が大きく下がってしまいます。
ベストは南向き、もしくは南西向きの屋根。
さらに、屋根の角度(勾配)も発電効率に大きく影響し、適度な傾斜がある方が効果的です。
周辺環境も忘れずに
もう一つ大切なのが、周辺環境の確認です。
例えば、家の南側に2階建てや3階建ての建物が近接していると、日陰になって発電量が落ちてしまいます。
さらに注意したいのが、落葉樹や隣家の建て替えなど、将来的に影になる可能性がある要素です。
太陽光パネルは影に非常に弱く、一部に日陰ができただけで、パネル全体の発電がストップすることもあります。
今は日当たりがいいから大丈夫と思っていても、将来的な建物の変化や樹木の成長なども考慮した設計が必要です。

災害時の太陽光
太陽光があるから災害時も安心と考える方も多いですが、太陽光発電はあくまで太陽が出ている昼間しか機能しません。
夜間や曇り、災害時などに備えるには蓄電池やEV車のバッテリーを活用した電力の貯蔵が重要になります。
ただ、蓄電池は100万円から300万円以上するものもあり、普及率は高くありません。
コストとライフスタイルをよく比較検討する必要があります。
まとめ
太陽光発電は、うまく使えば家計にも環境にも優しい選択肢です。しかし、何も考えずにつければお得になるものではありません。
自分たちの消費電力を知ること
電気を使う時間帯を意識すること
屋根の向きと角度を確認すること
周辺環境の影響を考慮すること
この4のポイントを押さえて太陽光を導入することで、メリットを最大限に引き出すことができます。
一時的なコストだけで判断せず、自分たちの暮らしにあわせて、どう使うかを一緒に考えていきましょう。

太陽光についてYoutubeハコラボチャンネルでもお話ししています。
→「太陽光パネルを”つけた方がいい理由”がこの動画でわかる!」の動画はこちら
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→「ZEHが標準となる時代へ環境と家計を守る家づくり」のコラムはこちら
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