2024/12/13
太陽光発電の利点だけでなく、リスクも理解して最適な選択を
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太陽光発電は、環境に優しく、日々の電気代を削減できるという理由から、多くの家庭で導入が進んでいます。
しかし、太陽光システムを導入する前に、そのデメリットについてもよく理解しておくことが大切です。
今回は、太陽光を導入するにあたって知っておくべきことについて詳しく解説します。
1. 土地選びにおける制限
太陽光発電を設置するには、まず土地が適しているかを確認する必要があります。
太陽光発電のパネルは、最も効率的に発電するためには「南向き」に設置するのが理想です。
そのため、土地選びの段階で南向きの屋根や開放的な土地を選ぶことが重要になります。
例えば、北向きの土地に家を建てた場合、太陽光パネルを設置しても発電効率が大幅に低下する可能性が高いです。
また、土地の周辺環境や近隣の建物が太陽光を遮ることもあります。
これらの要素は、後から変更することができません。
土地選びの段階で、太陽光を設置するかしないか、あるいは設置する場所をどうするかという方針を明確にしておくことが、後々のトラブルを避けるために大切です。
2. デザインへの影響
太陽光パネルを設置する場合、建物の外観に大きな影響を与えることがあります。
最も効率的な設置方法は、屋根が南向きで、勾配(角度)が約30度の屋根です。
しかし、家のデザインによっては、屋根の向きや勾配が異なり、太陽光パネルを乗せるには不適切な場合もあります。
例えば、北向きの屋根に太陽光パネルを設置した場合、発電効率が低下するだけでなく、外観も大きく変わってしまうことがあります。
デザインの自由度が制限されるため、家を建てる際に「太陽光を設置するかどうか」という選択肢を早めに考えておくことが重要です。
外観にこだわりがある場合、デザインと太陽光設置のバランスを取るために、専門家と十分に相談することをお勧めします。
3. 後付けのリスクとデメリット
新築時に太陽光を設置しなかった場合、後から太陽光を追加することも可能ですが、これは多くのリスクを伴います。
必ずその家を建てたハウスメーカーや工務店に相談しましょう。
後付けで太陽光を設置する場合、建物の構造がその重さに耐えられるかどうかを再計算する必要があります。
太陽光パネルは決して軽いものではなく、その重さを支えるために、屋根や柱、土台の構造を強化しなければならないこともあります。
建物が太陽光の設置を前提に設計されていない場合、構造上の安全性に影響を与える可能性があります。
太陽光を設置する可能性が少しでもあるなら、最初から設置を前提に設計・建築を進める方が安全で効果的です。
また、後付けで太陽光を設置する際には、工事をどの業者に依頼するかも重要です。
屋根の上の工事は見えないので、どういった工事が行われているかわかりません。
信頼できない業者に依頼した場合、雨漏りや他の構造的な問題が発生するリスクがあります。
さらに、後付けでの設置では、足場の設置費用が余分にかかるため、注意が必要です。
4. 新技術とタイミング
太陽光発電システムは、年々技術が進化しています。
現在では、1枚あたりの発電量が360W程度のパネルが主流ですが、数年後にはさらに効率的なパネルが登場する可能性もあります。
このように、技術の進歩により、発電効率は高まり続けており、より少ない面積で多くの電力を発生させることができるようになっています。
新しいパネルが出たからといって、それを待つことで必ずしも得られるメリットがあるわけではありません。
太陽光を設置するタイミングについては、最新技術にこだわりすぎず、今利用可能な最適な選択肢を選ぶことが重要です。
待つことで金額が高騰してしまったり、思ったほどの進化がない場合もあるため、導入時期の判断は慎重に行う必要があります。
まとめ
太陽光発電は環境に優しく、電気代の削減にもつながる技術ですが、導入にはいくつかのデメリットやリスクが伴います。
土地選びやデザイン、後付けのリスク、新技術の進化など、太陽光を設置する際にはこれらの要素をしっかりと考慮した上で判断することが重要です。
太陽光を設置するなら、最初から設置を前提に計画し、土地やデザインの制約をよく理解した上で導入することが望ましいです。
また、後付けで設置する場合は、構造的なリスクや施工業者の選定に十分注意し、無理に後回しにせず、
必要なタイミングで最適なシステムを選ぶよう心掛けましょう。
Youtubeハコラボチャンネルでも太陽光についてをお話しています。
動画はこちらから見れます→太陽光発電をやりたい人は絶対これやって!やらないと後悔する太陽光のデメリット!
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