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2024/10/22

知らないと後悔⁉坪単価の落とし穴

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住宅購入を検討する際、「坪単価」という言葉をよく耳にすることがあります。

坪単価は、建物や土地の価格を坪数で割った単価を示しており、目に見えるわかりやすい指標として活用されることが多いです。

 

しかし、坪単価をそのまま鵜呑みにすると、後で思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

今回のコラムでは、坪単価の概念や、その落とし穴について詳しく解説し、住宅購入の際に注意すべき点をお伝えします。

 

坪単価とは何か?

まず、土地の坪単価は、土地の総額をその面積(坪数)で割ることで計算されます。

これは非常にシンプルで、土地の広さと価格が明確にわかるため、多くの人が理解しやすいものです。

 

しかし、建物の坪単価となると話は少し複雑になります。

建物の坪単価は、住宅メーカーや建築業者が提示する建築費用を坪数で割った金額ですが、この金額には何が含まれているのかが重要なポイントです。

坪単価イメージ

坪単価の内訳:含まれているもの、含まれていないもの

建物の坪単価は、一見すると単純な指標に見えますが、実際には何が含まれているかで大きく変わります。

多くの住宅会社では、「標準仕様」をベースにして坪単価を算出していますが、標準仕様に何が含まれているかは、会社ごとに異なります

例えば、照明器具や外部の配管、浄化槽など、家を建てるために必要なものが坪単価に含まれていないことが多々あります。

 

ある会社では、基本的な設備は含まれているものの、グレードの低いものが標準仕様として設定されている場合もあります。

たとえば、賃貸住宅で見られるような簡素なキッチンが標準仕様として含まれているケースです。

こうした場合、グレードアップを希望すると追加費用が発生し、最終的に坪単価が大幅に上がることになります。

 

坪単価の危険性:表面だけを見ない

坪単価が低く設定されていると、購入者にとって魅力的に映ります。

しかし、この低い坪単価には「含まれていない費用」が隠されている場合があります。

例えば、家の建設に絶対必要な照明器具や配管が坪単価に含まれていない場合、結局のところ別途追加費用が発生します。

このため、最初に提示された坪単価と、実際にかかった最終的な坪単価には大きなギャップが生じる可能性があります。

 

こうした落とし穴に陥らないためには、坪単価そのものを盲目的に信じるのではなく、最終的にいくらかかるのか、つまり総額で判断することが重要です。

例えば、最初に提示された坪単価が60万円だったとしても、最終的な打ち合わせの段階であれもこれも追加していくうちに、坪単価が80万円や90万円に上がってしまうケースはよくある話です。

照明イメージ

 

 

住宅会社を比較する際の注意点

坪単価だけで住宅会社を比較することは、リスクを伴います。

住宅会社を選ぶ際には、単純に坪単価が安い会社を選ぶのではなく、最終的な総額で比較することが大切です。

 

複数の住宅会社から見積もりを取り、各社が何を含んでいるかを詳細に確認することが重要です。

たとえば、3社の住宅会社から見積もりを取った場合、それぞれの総額を坪数で割って実際の坪単価を算出し、比較することで、より正確な判断ができるようになります。

含まれていない項目がないか後で追加費用が発生しないかをしっかり確認しましょう。

 

ローコスト住宅のリスク

安さを求めるあまり、ローコスト住宅を選択する方も多いかもしれません。

しかし、安価な住宅にはそれなりのリスクが伴います

例えば、断熱性能が低い、使用されている素材の質が悪い、将来的なメンテナンスコストが高くつくなどの問題が発生する可能性があります。

 

ローコスト住宅の魅力は、初期費用が抑えられる点にありますが、その代償として、長期的な生活コストや住み心地悪影響を及ぼすことがあるのです。

住宅は長期間にわたって生活する場所であり、将来的な維持費や快適さも重要な要素です。短期的なコストだけで判断するのは危険です。

ローコスト住宅イメージ

総額で判断しよう

結論として、住宅購入を検討する際には、坪単価ではなく総額で判断することが最も重要です。

家を完成させて住むまでにいくらかかるのかを明確にし、それを元に比較することで、後悔のない家づくりが可能になります。

 

また、坪単価だけでなく、断熱性能や使用される素材の質メンテナンス性など、将来的なコストや快適さも考慮に入れることが必要です。

坪単価の落とし穴に気をつけ、しっかりと総額で判断することで、理想の住宅を手に入れましょう。

施工事例

 

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