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「家事動線のいい家にしたい」
家づくりの打ち合わせで、よく耳にする言葉です。
SNSなどでも家事動線というフレーズをよく見かけますが、家事動線の正解はひとつではありません。
人気の回遊動線や一直線の水回りの動線も、
ご家族の暮らし方によっては少し使いづらくなることがあります。
大切なのは、他の人の動線を真似することではなく、自分たちの暮らし方に合った動線を設計することです。
目次
よく聞く家事動線の正解って本当に正解？
例えば、キッチン・洗面・ランドリーを一直線に繋ぐ、いわゆる時短動線は人気です。
料理をしながら洗濯ができて、無駄がない。
確かに理想的に聞こえますが、実際に暮らしてみると「来客時に生活感が見える」など、思わぬ不便さを感じる方もいます。
またぐるっと回れる回遊動線も、家族の人数やダイニングテーブルの置き方によっては動線が長くなり過ぎたり、結局移動距離が増えてしまって面倒になることも。
動線は短いほどいいと思われがちですが、どんな行動をどんな順番で行うかを考えることの方が大切です。
暮らし方が違えば、動線も違う
動線設計で最初に考えるべきなのは、その家族がどんな暮らし方をしているかということ。
例えば
・共働きだから家事を効率よく済ませたい
・洗濯は乾燥機メイン、外干しはほとんどしない
・家族で料理を楽しみたい
・来客が多く、生活感を見せたくない
など家族それぞれの暮らしのスタイルによって理想の動線はまったく異なります。
“家事を最短で終わらせたい人”と”家事を家族で楽しみたい人”では、同じ家事動線の良さでも目指す方向が違うのです。
間取りではなく”暮らしを設計する”
ハコラボでは、動線を決めるときにまず暮らしの流れを丁寧にヒアリングします。
「朝起きてから寝るまで、1日を通してどんな動きをするのか」
「休日はどんなふうに過ごすのか」
「これからどんな暮らしがしたいのか」
そんな会話の中から、その家族のリズムやこだわりを見つけていきます。
そこから実際の動きをイメージしながら間取りに落とし込んでいきます。
実際に暮らしているイメージを巡らせながら、何度も動線を考えます。
朝の支度や帰宅後動き、休日の過ごし方など
生活のシーンをひとつひとつ思い描きながら、
「この動きならストレスがない」「ここに少し余白をつくると気持ちがいいな」
そんな感覚を大切に、間取りを仕上げていきます。
生活動線を考えるときのポイント
生活リズムを思い浮かべる
平日と休日で動線が変わる場合もあります。
特に朝の慌ただしい時間をどう動くかを想像してみましょう。
家族全員が使う場所を意識する
家事動線は、家事するだけでなく家族の通り道でもあります。
誰か一人の便利さではなく、みんなが心地よい距離感も大切です。
収納とのつながりを考える
動線と収納はセットで考えると便利です。
洗濯動線からファミリークローゼット
キッチン動線からパントリーなど動線を短縮する工夫ができます。
動きやすさだけでなく心地よさも
動線を考えるときつい「どれだけ楽に効率よく動けるか」ということに意識が向きがちです。
もちろん家事がスムーズにできることは大切ですが、快適な住まいは効率だけでなく気持ちよく暮らせること。
例えば
キッチンから庭の緑が見えるだけで、家事の時間が少しやさしい気持ちになることもあります。
何気ない日常がほっと落ち着くシーンになる。
家族の気配を感じながら動くことのできる動線も、数字では測れない快適さのひとつです。
まとめ
家事動線の正解は、家族の数だけあります。
家族構成、暮らし方、性格、価値観が違えば、便利だと感じる動線も落ち着く空間も違うもの。
だからこそ、設計士と一緒に考える時間が大切です。
単なる間取りではなく、家族の暮らしを設計する。
それがハコラボの動線設計です。
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