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家づくりを考えていくとき、性能やデザインと同じくらい大事なのが、心地よさを感じるかという部分です。
朝の光の入り方や風の通り道、そして手ざわり。
ふと手をついたときの感触や、床を歩いたときのぬくもりなどそんな何気ない瞬間が、家の心地よさをつくります。
木のぬくもりを毎日の暮らしの中に
自然素材の代表といえば木ですよね。
中でも無垢材の床は、ふれたときにあたたかさを感じる素材です。
裸足で歩いても冷たくないのは、木が空気を含んでいるから。
断熱性や調湿性にも優れ、季節を通して快適に過ごせます。
そして年月を重ねるとともに、少しずつ色合いが深まり、艶を増していきます。
その変化を古くなったとは感じず、味わいとして楽しめるのが無垢材の魅力です。
日々の暮らしとともに育っていく床は、何気ない日常のなかで癒しを運んでくれます。
壁に触れたくなる、塗り壁の質感
漆喰や珪藻土などの塗り壁も、自然素材の家の代表するものです。
手でふれると少しざらっとしていて、光の当たり方や影によって表情が変わります。
ビニールクロスのような均一な仕上がりではなく、職人の手作業ならではのムラがあります。
その自然なムラが空間のアクセントにもなって、あたたかさや落ち着きをもたらします。
また調湿・脱臭といった機能面でも優れていますが、それ以上にふれたくなる心地よさが魅力です。
自然素材がつくる、やさしい空気
自然素材の家に入ると、どこか「空気がやわらかい」と感じる方もいるでしょう。
それは木や塗り壁が余分な湿気を吸い、乾燥時には放出してくれるから。
接着剤などの化学的なものを減らすことで、刺激の少ない空気環境を保てるのも特徴です。
さわりごごち、見た目だけでなく、空気そのものがやさしいと感じられること。
これこそが自然素材の一番の魅力かもしれません。
手入れもふれる時間のひとつに
自然素材を使った家は、メンテナンスが少し手間だと思われることがあります。
けれど実際には少しの工夫で長くきれいに保つことができます。
無垢材の床は乾いた布でさっと拭くだけで十分。
小さな傷であれば、水を含ませるだけでへこみが戻ることもあります。
塗り壁も同じように、小さな汚れなら、消しゴムのように柔らかいスポンジで軽く擦ると目立たなくなります。
手をかけるたびに木のぬくもりや壁の質感を感じながら、少しずつ味わい深い住まいになっていきます。
そんな時間こそが、自然素材の家の贅沢なところかもしれません。
すべてを自然素材にしなくてもいい
とはいえ、家づくりは予算や暮らし方のバランスも大切です。
無垢材や塗り壁を全部使うことが難しい場合もあるでしょう。
そんなときはよくふれる、よく過ごす場所だけ自然素材にするという選択もおすすめです。
リビングの床、カウンター、ダイニングテーブルなど、手ざわりのいい素材を一部に取り入れるだけで、暮らしの中に自然のたたかさを感じることができます。
自分たちらしく、よくばりに暮らそう
家づくりは、模範的な正解を探すものではなく、自分たちに合う心地よさを見つけていく過程が大切です。
自然素材をふんだんに使った家も、メンテナンス性を重視した家もどちらも素敵です。
大切なのは、どこに心地よさを求めるか。
見た目、機能、手ざわり、その全てが暮らしを豊かにしてくれる選択肢のひとつです。
予算に合わせながらも”ここだけは譲れない”を大切に。
そんなよくばりな家づくりが、きっと長く愛せる住まいをつくります。
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